Erasure Coding
イレージャーコーディング
これは何ですか?
イレージャーコーディングは、ストレージシステムでデータを保護するための手法です。データを複数のフラグメントに分割し、冗長データを付加して拡張したうえで、分散ストレージシステム内の複数の異なる場所またはストレージメディアに分散して保存します。保存されたデータの一部があれば、元のデータを再生成できます。イレージャーコーディングの目的は、ディスクへの保存処理中にデータが破損した場合でも、ストレージシステム内の別の場所に保存されているデータに関する情報を使用して、そのデータを再構築できるようにすることです。
イレージャーコーディングは、データを単純に複数コピーするレプリケーションの代替手段です。レプリケーションと同等以上のデータ損失対策を実現しながら、必要なディスク容量/raw capacityの合計を50%~80%削減できます。
なぜ必要なのか?
イレージャーコーディングは、RAID(Redundant Array of Independent Disks:複数の独立ディスクによる冗長構成)と同様に、ストレージシステム内のデータの可用性と安全性を確保するための手法です。RAIDは、単一サーバー内のデータを冗長化する場合に適しています(1台のディスクが故障しても、他のディスクからデータを復旧できます)。一方、分散ストレージシステムでは、システム全体でサーバー1台の喪失にも耐えられるよう、データを異なるサーバー上のディスクに分散して配置する必要があります。そのため、RAIDがディスク単位の概念であるのに対し、イレージャーコーディングでは、データが単一サーバー内の特定のディスク群に限定されない形で実装されます。これにより、異なるストレージメディアやシステム、または異なる物理的拠点にまたがって構成される分散ストレージプラットフォームに、より適した手法となります。
RAIDと比較すると、イレージャーコーディングはデータの再構築に必要な時間とオーバーヘッドを削減できます。ただし、冗長データのセグメントを処理する必要があるため、CPU負荷が高くなり、その結果、レイテンシーが増加する可能性があります。そのため、イレージャーコーディングは、大容量が重視されるストレージプラットフォーム(データのレプリケーションに使用する容量を削減し、実データの保存に利用できる容量を増やせる場合)や、コスト効率が重視される環境(データの保存と安全な保護に必要な物理容量を削減できる場合)に適しています。一方、高いパフォーマンスがより重要な環境では、レプリケーションなど、別のデータ保護手法のほうが適している場合があります。
GIGABYTEはどのように役立つのか?
GIGABYTEとBigteraは提携し、データ保護機能としてイレージャーコーディングを提供するVirtualStorソフトウェア定義ストレージアプライアンスを幅広く展開しています。VirtualStorには、必要なソフトウェア環境とストレージ性能に応じて、Scaler、Converger、Extremeの3製品があり、数TBから数PBまでのストレージ容量に対応します。